http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/17/062600260/062800003/?itp_pickup

森山 徹=日経SYSTEMS 2017/06/30
90種を超えるクラウドサービスを展開する米アマゾンウェブサービス(AWS)。その拡販を支えるのは、高度に組織化したパートナー制度だ。「AWS パートナーネットワーク (APN)」のもと、SIベンダーを中心とする「APN コンサルティングパートナー」には日本でも150社あまりが名を連ねる。様々なサービスを駆使し、ユーザー企業にソリューションを提供するパートナーが今、AWSによる“民業圧迫”の影におびやかされている。

 AWSは「ユーザーが望むサービスの提供」を第一に掲げる。矢継ぎ早に投入される新サービス、新機能には、パートナーの事業領域に踏み込むものも増えてきた。元々がIT企業ではないAWSは、ITベンダーの既得権益を忖度(そんたく)することなく、イノベーションを加速してくる。

 AWSは自らとユーザーで完結する世界を最終目標に見据える。が、現状は2者で完結しないので、SIベンダーの出る幕がある。AWSが目標に向けて邁進するほど、ついていけなくなるパートナーが増えるという構図。そうしたパートナーがAWSと距離を置き、Microsoft AzureやGoogle Cloud Platform(GCP)などに接近するシナリオは十分にあり得る。

 イノベーションを止めるわけにはいかないAWS。「全てはユーザーのため」という錦の御旗の裏側に死角が潜んでいる。

AWS純正ツールが続々

 イノベーションの直撃を受けるのは、独立系ソフトウエアベンダー(ISV)など、AWS上でソリューションを提供する「APN テクノロジーパートナー」だ。あるSIベンダーのAWS担当者は「QuickSightが進化してきたら既存のBIツールはどうなるのか」と疑念を抱く。

 2016年11月に一般提供が開始された「Amazon QuickSight」は、AWSが提供するBIサービスだ。2015年に発表された際、QlikViewやTableauといったパートナーのBIツールと競合するサービスの登場に注目が集まった。
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AWS re:Invent 2015」で発表されたBIサービス「Amazon QuickSight」
 QuickSightは「SPICE」と呼ぶインメモリーのカラム型ストレージエンジンを搭載。S3やRedshift、AuroraといったAWSのストレージやデータベースなどをデータソースにして、Webベースのツールで可視化したり分析したりできる。AWSは「パートナーのツールもSPICEと組み合わせて使える」と説明するが、QuickSightが「AWS最適のBIツール」の座を狙うのは自然な流れだ。

 ライバルのMicrosoft AzureやGoogle Cloud Platform(GCP)と横並びで機能比較された際に、AWSは「×」が付くのを嫌う――。AWSに詳しいあるコンサルタントは、AWSがサービスのカバレッジを拡大させる背景をこう説明する。

 その中でもデータ活用はAWSが特に注力している分野であり、関連サービスの充実は、テクノロジーパートナーのビジネスに影響を与えそうだ。今はプレビュー公開にある、完全マネージド型ETLサービスの「AWS Glue」などもその一つだろう。
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150社に上るコンサルティングパートナーとの競合はどうか。

 AWSサービスの成熟や高度化は、これまでSIベンダーが“メシの種”としてきた仕事をそぎ落とす。ユーザーのフィードバックによく耳を傾ける体質で知られるAWS。より使いやすくサービス改善に努めるのは当然だ。加えて、過去にAWS上で構築されたシステムから導き出したノウハウも、惜しみなくユーザーと分かち合う。

 「AWSリファレンスアーキテクチャー」では、Webアプリやバッチ処理、ログ分析など典型的なシステムのアーキテクチャーを紹介。これをベースにユーザーはAWSのサービスを組み合わせられる。AWS上に作ったシステム全体のレビューには「AWS Well-Architected Framework」が役立つ。セキュリティ、信頼性、パフォーマンス、コスト最適化、オペレーション最適化の五つの項目に対し、ユーザーが質問に答える形で基本的なチェックを行える。こうしたノウハウ開示は今後も増えるだろう。

(つづく)

コメント一覧
(つづき)

 SIビジネスを考えるうえで見逃せないのは、AWSのプロフェッショナルサービスの動向だ。顧客の求めに応じてアーキテクチャーレビューなどを行うこのサービスは、ユーザーの評価が非常に高い。AWSに詳しいSIベンダーのある担当者は「今はコンサルティングに特化しているので、システム構築を手掛けるSIとはかち合わない。ただし今後、プロフェッショナルサービスがシステム構築にエリアを拡大してくるなら、SIベンダーは苦しくなる」と打ち明ける。

ハードルが上がるパートナー制度

 パートナー制度の維持も課題の一つといえる。コンサルティングパートナーは、上位から「プレミア」「アドバンスド」「スタンダード」と並び、それぞれ達成すべき要件と、得られる特典が決められている。「特別トレーニングの提供」や「マーケティング活動の優先資格」といった特典は上位ほど手厚いが、その分、達成すべきハードルは高い。

 こうしたアメとムチの使い分けは珍しいものではないが、AWSの利用額や公開事例数といった要件は、ますます厳しくなっている。あるSIベンダーの担当者は「我々のゴールは顧客満足度の向上にある。AWSパートナーとしての地位向上が目的ではない」と話す。

 パブリッククラウドの活用は、SIの一手段に過ぎない。これを忘れてパートナーの締め付けに走るなら、磐石に見えるエコシステムにも亀裂が入るだろう。
ブリーチのお洒落スレ
わざわざ()まで付けるなら忖度など使うなよ
頭悪っ!と思った瞬間に続きがどうでもよくなった
どうせ大した内容でも無いだろ
アマゾンって公共だったんか(´・ω・`)
へー
なんで民業圧迫なんだ??
まるでアマゾンが民じゃないみたいな
おらたちのデータはどこぞの国にあるかもわからないのさ
ULS
尼も民間だと思ってたが